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12/18 (fri) KOMOREBI JAZZ Vol.14 武藤浩司QUARTET

2021/06/01(Tue)EVENT

「Muto Jazz Chamber」や「Muto Nonet」など、枠にとらわれない編成で、様々な音楽表現を試みるサックスプレイヤーの武藤浩司。今回の「KOMOREBI JAZZ」ではシンプルなワンホーンカルテットでの出演となった。カルテットの面々は、武藤とは「SOA NEW QUINTET」でも共演している澤田浩輔(ベース)に関しては交流が深いが、西江花梨(ピアノ)、早川紗世(ドラムス)とはライブにおいては初共演となった。そういったフレッシュな面々と、どのようなライブになるのか、非常に興味深い組み合わせだ。

ウェス・モンゴメリーの代表曲の1つ、“Road Song”とは意外な選曲、サックスでこの曲のセレクトはそうそう聴けないと思う。ジャズファンにとっては馴染みある曲だが、アルトサックスで聴くとまた違う趣がある。武藤の独奏で始まる“My Shining Hour”は彼の優れた音色を堪能できた。

前半のハイライトは武藤の盟友ベーシストの権上康志に捧げた、その名も“Dear Gonjo”だ。パワフルな推進力と印象的なメロディにすぐさま引き込まれる曲で、権上への信頼から生まれる温かさも感じる。

後半も武藤のオリジナル楽曲の魅力が冴えわたる。自身の水泳経験から生まれた、“Swimmin’”も遊泳する躍動感を感じる楽曲。想像性豊かな武藤の楽曲に、西江や早川も自分自身のスキルを最大限に活かして取り組む熱演を見せてくれた。澤田の楽しそうにリズムを刻む姿も演奏の充実を物語っていたと思う。
独創性と確かな演奏で魅了してくれたライブのラストを締めくくるのは、季節に合わせて名曲“The Christmas Song”を。偉大なるベーシスト、レイ・ブラウンのアレンジで、“Jingle Bells”のメロディをイントロ、エンディングに引用する遊び心が楽しいテイクだった。

この日の共演をキッカケに武藤とシーンの若手注目株の邂逅が進み、新たなジャズシーンの熱い動きがさらに加速することを期待したい。

<Member>

  • 武藤浩司(Alto Sax)
  • 西江花梨(Piano)
  • 澤田浩輔(Bass)
  • 早川紗世(Drums)

<SET LIST>

(1st)

  1. Road Song
  2. My Shining Hour
  3. My Ideal
  4. Dear Gonjo(武藤浩司)

(2nd)

  1. Swimmin’(武藤浩司)
  2. Brand New Start(武藤浩司) 
  3. Here’s that Rainy Day
  4. The Christmas Song

(Encore)

Days of Wine and Roses

小島良太(こじまりょうた)
1986年生まれ。
兵庫県神戸市出身在住。
ジャズライター/ジャズフリーペーパー「VOYAGE」編集長。
神戸市「ジャズの街神戸」推進協議会メンバー。
Webでは、 http://kobejazz.jphttps://thebeatgoeson.jp/
紙媒体では「ジャズ批評」、「JAZZ JAPAN」等、ジャズ専門誌に寄稿中。
Twitterアカウント @Voyageharima

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