9月からスタートした「KOMOREBI JAZZ」、関西の若手ジャズミュージシャンを中心としたレギュラーライブがいよいよ10月からスタート!その先陣を切るのは期待の若手サックスプレイヤー佐藤絵美里率いるクインテット‼佐藤はもちろん、各メンバーはこれからの日本のジャズシーンにその名を轟かす将来有望な顔ぶれが揃った。
佐藤の豊かな音色を響かせるテナーサックスの魅力は日に日に増すばかりだが、最近はソプラノサックスの演奏にも果敢に取り組んでいる。特に今回初ライブとなったこのクインテットでは今後もソプラノサックスの演奏を取り入れる予定だそうで、ぜひ注目していきたい。
細川のオリジナル曲“Daring Act”やバラード“In A Sentimental Mood”での演奏で、この日のライブでも早速ソプラノサックスの巧みな表現を聴かせてくれた。また岩田作曲の“Rebulid”でのジャズスピリット溢れるテナーの格好良さも既に風格漂うものであった。
細川も佐藤に負けじと熱量の高いトロンボーンで大いに沸かせ、フロントのコンビネーションも息ピッタリ。岩田は各曲で見事なピアノソロを聴かせ、特に自身の楽曲“Rebulid”でのソロには観客からも熱烈なリアクションがあった。梅本の安定感のあるベースワーク、坪田の豪快なドラミングなど、それぞれが自らの魅力を放つ演奏でステージを盛り上げてくれた。
「KOMOREBI JAZZ」が発信していきたい、“格好良く、熱いジャズ”を体現してくれた演奏を聴いて、各メンバーの更なる飛躍を確信した。そして、その発信元としての意義が「KOMOREBI JAZZ」にあることも強く感じたライブであった。
<Member>
- 佐藤絵美里(テナーサックス、ソプラノサックス)
- 細川涼介(トロンボーン)
- 岩田智貴(ピアノ)
- 梅本慈丹(ベース)
- 坪田英徳(ドラムス)
<SET LIST>
(1st)
- Daring Act(細川涼介)
- Tomato Kiss
- I Didn’t Know What Time It Was
- Rebuild(岩田智貴)
(2st)
- Driftin’
- Sno’ Pass
- In A Sentimental Mood
- Commuation
(Encore)
Doxy
小島良太(こじまりょうた)
1986年生まれ。
兵庫県神戸市出身在住。
ジャズライター/ジャズフリーペーパー「VOYAGE」編集長。
神戸市「ジャズの街神戸」推進協議会メンバー。
Webでは、 http://kobejazz.jpやhttps://thebeatgoeson.jp/、
紙媒体では「ジャズ批評」、「JAZZ JAPAN」等、ジャズ専門誌に寄稿中。
Twitterアカウント @Voyageharima